龍光寺の板碑(富岡市富岡)
龍光寺の板碑は、富岡市富岡の本堂西側に位置し、群馬県指定重要文化財に登録されています。
この板碑は供養塔の一種で、高さ139・4㎝、幅45・5㎝、厚さ4㎝の規模になります。最上部に瓔珞(垂れ飾り)のついた天蓋、中央部に胎蔵界大日如来の教えであるア・ビ・ラ・ウン・ケンの梵字が下から上に五輪塔型に薬研彫りで刻まれ、その下に蓮台が彫られています。
蓮台下には、「貞治3年(1364年)甲辰卯月日」と刻まれており、南北朝時代に造られたものです。
年号の左右に、「逆修」「聖書」、外側には梵字で光明真言を四行刻み、左右に花瓶が描かれています。碑の周囲には三条線の区画内にア・ビ・ラ・ウン・ケンの梵字が彫られています。
造立者は不明ですが、逆修の文字のあることから生前供養として建立されたものです。
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