砥石採掘場水路跡(南牧村砥沢)

 砥石採掘場水路跡は、南牧村砥沢の砥山神社から本山の滝へ登る途中に位置します。

 砥石を採掘する時に、溜まる水を抜くため縦4尺5寸(約135)横2尺5寸(75)の水路が4本掘られたと言われます。

 この水路は、江戸時代(宝暦7年)に掘られた175間(約315m)が最後で、水路内は山並み状になっており、水量調節や自然ろ過で水が濁らない工夫がされていたそうです。当時の人達が、いかに高い技術を持っていたかがわかります。

 閉鎖後は、地域の簡易水路として利用されましたが、水量の乏しさから使われなくなり、コンクリートで閉ざされていました。
 昨年、昔の原型、砥山の歴史を残し観光地に出来ないかと調査のため取り外されたそうです。

 また、河川に堰堤が設けられ、当時より川底が土砂などで高くなり水路は埋もれていますが、岩の隙間や川底から今もなお湧き出ています。

案内マップ

砥石採掘場水路跡(南牧村砥沢)

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