神宮清さん
下仁田葱の栽培と米を生産
「両親が農業を営み、農家の長男に生まれ家業を継ぐのが当たり前で、幼少の頃から手伝いをしていました。高校3年生の時に、家が火事で全焼したことがきっかけで卒業を待たずに就農しました。当時は、養蚕や蒟蒻、米作りをしていましたが、32歳の時に父が他界したため、飼育や栽培方法が判らず近隣の諸先輩に相談また指導を受け勉強しました。下仁田葱は、10年前から独学で始めました。これからもお客さんに『美味しい』『楽しみにしている』と喜ばれる品質の良い物を作っていきたいです。」と話してくれたのは、富岡市宇田の神宮清さん(83)。
神宮さんは、就農66年目のベテラン農家で、奥さんと一緒に40aで下仁田葱の栽培と20aの水田で米の生産に取り組んでいます。
良い物を作る上で心掛けていることは、「土作りが大切。手間をかけて作らないと良い物ができない。消毒も極力減らして、できる限りしないように心掛けています。」と話してくれました。
趣味は「骨董品を集めること。旅行先で骨董品店に立ち寄るのが面白い。掛け軸や壷、お皿などいろいろな物を眺めて楽しんでいる。」と笑顔で答えてくれました。
今後の抱負をお聞きしたところ「体を大事にしながら規模を現状維持し息子が家業を継ぐまで頑張っていきたい。」と力強く語ってくれました。