磯貝香津夫さん
下仁田葱や葉物野菜などを栽培
「もともと両親が農業を営み、農業高校卒業後に何となく就農しました。当時は、蒟蒻や養蚕の生産を手伝い、4年後にはビニールハウスを建てナスやキュウリなどの栽培に取り組みました。しかし、30才から5年間、体調不良により大変な思いをしたことがきっかけで、食や農業のあり方について疑問を持ち始めました。今まで、慣行栽培で生産していましたが、有機栽培に変更しました。当時、出荷先が千葉県富里市にあり、その会社の敷地を提供していた方が自然栽培に取り組んでいました。出荷先の紹介で訪れ話を聞き感銘を受けて自然栽培を学び徐々に切り替えて行きました。販売先の確保も大変ですが、同じ志の人たちと関わることで、より一層やりがいや達成感が生まれます。更に食べてくれる人たちの喜びを感じることで、継続していこうと思います。」と話してくれたのは富岡市宇田の磯貝香津夫さん(68)。
磯貝さんは、就農50年目のベテラン農家で、奥さんと一緒に2haの畑で下仁田葱や葉物野菜などの栽培や1.4haの水田で稲作に取り組んでいます。
良い物を作る上で心掛けていることは、「大自然の営みで作物が育つので、最大限発揮できるように手間を惜しまないように心掛けています。」と話してくれました。
好きな言葉は、「温故知新。己の過去を振り返ればこれからやるべきことがわかる。故きを温ねて新しきを知る。」と話してくれました。
今後の抱負をお聞きしたところ「自然栽培は奥が深いものであり、更に追求し深めていきたい。」と力強く語ってくれました。