小金澤松二郎さん
クジャクアスターやリシマキアなどを生産
両親が早くに亡くなり、祖父母に育てられ親戚に助けられました。祖父母が農業を営み、幼少の頃より手伝いをしていました。19才で結婚したことをきっかけに本格的に農業を始めようと就農しました。当時は、養蚕や松井田で蒟蒻を栽培していました。その後、養鶏や養豚、酪農などの畜産も取り入れました。平成18年頃から花卉栽培へ徐々に切り替えました。南牧村花卉生産組合に加入し諸先輩方や西部農業事務所、市場担当者から栽培技術や情報交換をしながら学びました。これからも品質の良い物を育て、お客さんに喜ばれる花が出荷できるようにしていきたいです。」と話してくれたのは、南牧村六車の小金澤松二郎さん(76)。
小金澤さんは、就農57年目のベテラン農家で、奥さんと一緒に45aの畑でリシマキアやクジャクアスターなどの花卉15品種の栽培に取り組んでいます。
良い物を作る上で心掛けていることは「病気や害虫等が発生してからでは遅いため、葉の表裏を丁寧に消毒し早めに予防するように心掛けています。」と話してくれました。
趣味は「歌が好きなのでカラオケ。今年3月までカラオケ連合会の会長をしていた。また、六車八木節保存会の会長をしており、最近は、ふるさと祭りや老人ホームで披露してきた。この地区の伝統芸能を後世に伝えるため募集したところ、若い人たちが加入してもらえ伝承中」と嬉しそうに話してくれました。
好きな言葉は、「『感謝』。幼少期に大変な思いをしたが、親戚や地域の方にお世話になり今の自分がいる。健康な限り地域貢献、地域行事などに参加して恩返しできればいい。」と答えてくれました。
今後の抱負をお聞きしたところ「農業委員を辞めたあとに農地利用適用化推進委員に任命されたので、遊休農地を減らすため移住者などに畑の紹介をしていく。また、息子も退職後に家業を継いでくれることを言ってくれているのが嬉しく、励みになるので規模を今後も維持していきたい。」と力強く語ってくれました。