富澤良文さん
原木しいたけの生産とブルーベリーを栽培
「祖父の代から原木しいたけや肥育、野菜を営み、両親も農業をしており長男として家業を継ごうと中学の時に決心しました。農業高校から農林大学校へ進み第1期生で卒業後、すぐに就農しました。当時、駒菌植えが主流でしたが、先代とは違うことをしてみたいと思い、初めてオガ菌での植菌を試みました。近隣ではオガ菌を使っている農家がいないので、種菌メーカーの指導のもと技術の蓄積を図りました。また、大学校や生産組合の諸先輩との情報交換も大きな勉強となりました。これからもお客さんが食べて『美味しい』と言われる品質の良い物を1年中、生産出来るようにしていきたい」と話してくれたのは、富岡市原の富澤良文さん(51)。
富澤さんは、就農31年目のベテラン農家で、現在、家族とともに11棟のハウスで年植1.9万本の原木しいたけと20aの畑でブルーベリーの栽培に取り組んでいます。
良い物を作る上で心掛けていることは、「原木しいたけ本来の味を絶やさないよう丁寧に一本一本植え、ハウス内の湿度や温度管理に気を配るよう心掛けています」と話してくれました。
今後の抱負をお伺いしたところ、「原木しいたけにこだわり続け、ゆくゆくは息子に後を譲りたい」と力強く語ってくれました。