大澤貴則さん
下仁田葱・オクラなどを栽培
「両親も健在なことから大学卒業後、すぐ就職し会社に勤めながら休日は家業を手伝いました。夏場は、オクラの出荷と下仁田葱の植え替えで忙しく、家族総出で作業をこなしていました。両親も高齢になりつつあり、作業も過酷でこのままでは先細りの状態。何とかしなくてはと思い家業を継ごうと決心し会社を辞めました。実際のところ農業について全く分からず、長野県の農業法人で8ヵ月間、農業経営を学んだ後に就農しました。父から指導を受け、農業法人の仲間やJA職員と情報交換しながら、日々勉強中ではありますが、お客さんが喜んでくれる良い物を作っていきたい」と話してくれたのは、下仁田町馬山の大澤貴則さん(40)。
大澤さんは、就農して2年目の若手農家で、現在、家族とともに1.5haの畑で下仁田葱50a、オクラ10aなど20品目の栽培に取り組んでいます。
良い物を作る上で心掛けていることは、「真っ直ぐな葱を作るには、どんなに忙しくても一つ一つの作業を丁寧に行うよう心掛けています」と話してくれました。
今後の抱負をお聞きしたところ「どんなに過酷な作業であっても下仁田葱の伝統栽培である仮植定植の2回植えを守るとともに農業法人化し規模拡大しながら多品目栽培に取り組んでいきたい」と力強く語ってくれました。