佐藤祐太さん
ヒペリカム・アジサイ・クジャクアスター などの生産
「両親も健在で、大学に進学し農業とは全く異なる映像等の学科を専攻していました。在学中に南牧村の地域おこし協力隊に応募し引っ越してきました。入隊当初は、観光や教育などと同時に、耕作放棄地が多くどうにかしなければと思いました。地域を周っていた時に、花卉をやってみないかと話がありました。人任せではなく自分でやらなければと思い、声を掛けてくれた伊藤新一さん(79)の後継者として始めました。農業経験もないため、伊藤さんに基本や技術を学び、協力隊で知り合った諸先輩方にも相談しながら日々勉強をしています。開墾の途中ではありますが、身近な人が好きな花を育てていきたいです。」と話してくれたのは南牧村星尾の佐藤祐太さん(25)。
佐藤さんは、花卉栽培を習い始めて半年で、伊藤さん夫婦と一緒に86aの畑でヒペリカムやアジサイ、クジャクアスター、セダムなど80種の生産と16aでブルーベリーの生産に取り組んでいます。 農業をする上での喜びは、「体を動かし汗をかくこと。大変ですが、南牧村の自然や立岩が綺麗で星尾を選び、この村で生きていくことを実感しています。」と笑顔で答えてくれました。 良いものを作る上で心掛けていることは「自分の目で見て判断すること。協力隊の活動で知り合った生産者の畑をいろいろ見て回り学ぶことを心掛けています」と話してくれました。 今後の抱負は「自分の子どもなり周りが見た時に、農業って楽しいと思ってもらえるようにしていきたい。働きやすい環境を作り、次の代に繋げていきたい。」と力強く話してくれました。 伊藤さんは「新しく来た人に自分ができることは全部教え、前任者から引き継げるように段取りを組み、農業を継ぐと同時に少しでも出荷ができるようにしていく。」と後継者育成に力を注いでいくことを話してくれました。